LA SIESTE

2018年6月12日火曜日

旅 NEW LIFE


今日、ぺっちゃんのからだを焼いてもらいました。
偶然にも、今描いている「巨植物妖精譚」の舞台になっている
水源地の近くの動物火葬場でした。

今日は朝から雨でした。
こんなにざあざあ降りなのは久しぶりで、
迎えに来てもらった黒くて大きな車の中で、
箱のなかにはいっているぺったんの隣で、
ずっと雨の窓を眺めていました。

雨は、からだを焼いてもらっている間もずっと降り続いていて、
休憩室の小さな建物の入り口の石階段のところに
一匹のかたつむりがいました。

休憩室の前から、まっしろな花畑が広がっているのが見えたので、
傘を差して、外に出てみました。

白い花はデイジーのようで、
山のすぐ前、目の前いっぱいに広がっていました。

花畑の中に立ちながら、
私がこれからやるべきことは決まっている。と
はっきり思いました。

それは、また同じようなことがあったとき、
同じ失敗を繰り返さないような知識を身につけることです。
正しい対処をして、助けられるように。

そう思ったら、何故だかまた涙が出てきて、
雨の花畑の中で、泣きました。

『死は旅立ち』なのだといいます。
今までと違う、あたらしい旅がはじまるのです。

そして、今、私自身の旅立ちのときもきたのだな、
と感じています。

今までずっと、そんなときが来るように感じていたからです。

いつか、自分はこの場所じゃない、この生活じゃない、
どこかへ出ていくだろうと、心のどこかで思っていました。

何かが、変わるときがきたのです。
自分のたましいにしたがって行動するときがやってきたのです。




具体的に言うと、
まず、お医者さんまでとはいかなくても、
ある程度の医学知識と、蘇生処置、人工呼吸などを
身につけておきたいと思うのですが、
それに関して、ちょっと思う事を書いてみようと思います。

おそらく、昔、手塚治虫先生が、
仕事で大忙しなのに、猛勉強して医師免許をとったのも
今の私と同じ気持ちだったから、なんだと思うんです。

助けてもらいたい相手は、
とにかく助けてもらうことがすべてなんです。
それが終わってしまったら、すべてが役に立ちません。
いざというとき、芸術も音楽も、語学も何の役にも立ちません。
役に立つのは、正確な医学知識のみです。

助けられることだけに意味があるのです。
助けてもらいたい相手にとっては、それだけが必要なことなんです。

なので、医学を勉強することは必要だと思うのですが、
しかし、ひとつ、大事な点があります。
それは、昔は医学や科学が、絶対のものだと考えられていました。
漢方よりも西洋医学の方がかしこいと、信じられていました。

しかし今、研究が進んで、
芸術や音楽のメンタル面、気功を身体にめぐらせることや、
漢方的な自然の素材による治療法、
それから、ペットを飼うこと、などが、
かなり、健康に良いということがわかってきています。

なので、漫画を描くことや、絵を描くことも、
わたしにとって同じくらい必要だと思うんです。
とくに、わたしにとっては、漫画はいつも幸せをあたえてくれます。

それに、これから、すこし、漫画のありかたも変わっていかないといけません。
たとえば、「自分の命を犠牲にしてまで相手を助ける」という
自己犠牲の思想を、若者たちにおしつけていいのか。ということ。
今出版されている漫画やアニメには、
まだまだこういう思想のものがたくさんありますし、
これがカッコいいことだ、と心底思っている若者もたくさんいます。

でも、私は、まず、自分の命を大事にすることが
一番大事だと思うんです。
助けてあげられるときは、自分が助けてあげられるときにすればいい。

私は英会話教室のために教会へ行ってるのですが、
そのとき、宣教師さんから「イエスも自分を犠牲にして人々を助けた」という
話をきいたりします。
仏教にも「自分の身を炎の中に投げ込んでブッダを助けたうさぎ」の話があります。

わたしはもう現代、こんな話を聞かせるのは時代遅れだと思うんです。
とくに、働き盛りの若者たち、警察官や警備員のような
正義感のある若者たちに、こういう思想を教えるのは間違ってると思ってます。

だって、自分がいなくなってしまったら、
どれだけ自分のまわりの人たちを悲しませるか、
自分を生んでくれた人たちが、どれだけつらい気持ちになるか、
今、わたしが感じている気持ち以上のつらい気持ちを、
まわりの人たちにさせてしまうんです。

もちろん、自分の時間をさいて相手を助けるのは大事なことです。
でも、そこに『自分の命』を犠牲にするという表現があるものは、
教えるのはやめたほうがいいと思うんです。
まずは、自分の体と、幸せを大事にしてほしいと思うのです。

それにもっと芸術性が高くて、読んでハッピーな気持ちになれる本も必要だし、
人生でそんな本に出会えるのはすばらしい喜びです。

だから、がむしゃらに外科医学や科学だけを信じてきた昔のひとよりも、
もうちょっとだけ考えながら、何をやるべきか、
なにが自分にとって幸せになれることなのか、
なにをしたら、もうちょっと今よりかわれるのか、
できれば、これを読んでいるみなさんにも、私と一緒に少しだけ
考えていってほしいな、と思っています。















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