LA SIESTE

2017年5月26日金曜日

「巨植物妖精譚」下描きに苦戦中!

「巨植物妖精譚」公式サイト


「巨植物妖精譚」、次話の下描きに苦戦中。

新しいキャラクターが出てくるたびに
四苦八苦しております……!
今回はいよいよ、三回かけて描く事件の解決編なので、
一話、二話でちりばめられた謎がすべて解ける運びです。
なので、大変ですが頑張って仕上げようと思います。


日記です。

河原から、家に帰る途中、
背後から明らかに普通の人間のものではない、
奇声をあげたり、ブツブツ言ったりする声が聞こえ、
全身に戦慄が走りました。

振り返って自分との距離がどれくらいなのかを
確かめたい気持ちはあったのですが、
後ろを振り返りでもしたら目が合って、
追いかけられたりするんじゃないかという恐怖で
振り返って確かめることはできず、
そのまま、やや早足で歩き続けました。

走って逃げたい!と思ったのですが、
もし、理由なく突然走ったりしたら、
追いかけられるんじゃないかという恐怖で、それも、できません。

しばらく歩き続けると、
手前の信号の青が、点滅しており、
それを見て、走り出すチャンスだ、と思ったので、
赤に変わりそうな信号の横断歩道を
急いで渡る人のような様子で、すばやく走って横断歩道をわたると、
そのまま、しばらく走り続けました。

幸い、後ろから追ってくる気配はなく、
ホッとしました。

さて、
歩いていると、
道路をはさんで、向かい側の道を、
一目見て、「これは普通の様子ではない」とわかる歩き方で
男が歩いていました。
どうやら、それは先ほど、私の背後を歩いていた人物で、
横断歩道を渡らず、そのまま向かいの道を
歩き続けていたみたいでした。

道路を挟んだ遠くから見ているので、
よくはわからなかったのですが、
右手が前に突き出ていて、
何かを持っているような格好で歩いていたので、
ナイフを持っているのかもしれない、と私は思いました。

私は河原からの帰り道だったのですが、
その河原沿いで読んでいた本が
よりにもよって怪談の本だったため、
頭の中では、さまざまな恐怖の想像が駆け巡りました。

そして、
その男の前を歩いている女の人を、
背後から、グサリ、とやるのではないか、と思い、
そのまま、歩いている男を凝視し続けました。

女の人と、男の距離は、どんどん縮まっていきます。
男は相変わらず、
右手を突き出すような格好をして歩いています。

いよいよ、女の人のすぐ後ろまで来ると、
男はしばらく、女の人の後をついて行くような形で
歩き続けていました。
その歩き方は、明らかに普通でなく、
道路を挟んだ向かい側の道からは遠いので聞こえませんが、
奇声をあげたりしているはずなので、
女の人が逃げ出したり、
もしくは、男がいよいよ、グサリ、とやるか、と思って、
私はますます凝視したのですが、
男は、女の人を追い越す様子もなく、
女の人が早足になる気配もなく、
男はそのまま、女の人の後ろをついて行くような形で
歩き続けていました。

それから、通行人が多くなり、
連れ立った二人の女の子が来ると、
今度は、その男は、
その二人組の女の子の後をついて行くような形で
歩きはじめました。

男の周りに、たくさん人が歩いていましたが、
騒ぎになる様子もないので、
どうやら、ナイフを持っていたのではなく、
ただ、右手を突き出して歩いていただけだったようでした。

それから、多くなる車に隠れてしまい、
その男はそれっきり、見えなくなってしまいました。

久しぶりに、こわいな、思った体験だったのですが、
私は今、大人なので、
子供の頃ほどは「凄まじくこわい。」とは思いませんでした。
きっと、
子供のころに同じ事があったら、
数日間、その近くを歩くこともできなくなっていたでしょう。

その点、大人になって、本当に良かったと思います。
相手が武器を持っていなければの話ですが、
何の訓練も受けていない一般的な日本人男性であれば、
ドロップキックで倒せる自信があります。
私の方が背が高いし、
動きも早いです。

それに、創作事をやっているおかげで、
そこそこ口がたつので、
「この私に勝てると思っているのか、
何の経験もないお前のような奴が!」くらいのハッタリは言えます。

なので、大人になって、
本当に良かった、とつくづく思いました。

思い出して見ると、子供の頃は、
本当にこわい思いをすることが多かったです…。
近所を歩いている小学生たちも、みんな、
ちょっとしたことで胸を痛めているのだな、と思うと
かわいそうになってしまいます。

実は、私は、中学生のころに、
ものすごく、こわい体験をしたことがあります。

それは、学校帰りのことでした。

その頃、住んでいたマンションはオートロックで、
入口から入ると、廊下があって、窓があるにはあるのですが、
私の家のドアの付近は、壁に囲まれていて、
外からは見えないようになっています。
壁は頑丈なので、大声で叫んでも外には聞こえないので、
むしろ、
閉鎖されているその廊下で誰かに襲われでもしたら
おそろしい、と
私は思っていました。

さて、ある日、学校帰りのことでした。
オートロックで、その上、
家には誰もいないことが多かったので、
私は毎日、鍵を持って学校に通っていたので、
その日も、いつものように鍵を使ってオートロックを解除し、
マンションの廊下へと入りました。

そのとき、制服を着た男の子が、一緒に入ってきたので、
なんとなく、嫌だな、という不安があったのですが、
きっとマンションの子だろうと思い、
そのまま、いつものように自分の家のドアの前まで
歩いて行きました。
ところが、男の子は、そのまま、
二階以上へ行くエレベータの前を通り過ぎて、
私の後をついて歩いてきます。

エレベータを過ぎたあとには、
マンションの階段へ続くドアがあるので、
きっと、そのドアから上にいくのだろう、と私は思いました。

ところが、そのドアを過ぎても、
後をついてくるのです。

こわかったのですが、
目が合ったら、おしまいだ、と感じたので、
何事もないような様子で
私は家の鍵穴に鍵を入れました。

その時です。
その男の子が話しかけてきました。
見ると、それは
私よりいくつか上の学年か、もしくは
高校生くらいの男の子…、というか青年、男でした。

「いっしょに地下室、きてくれませんか。」

そう言ったのです。

あまりの恐怖で、その時のことはあまり覚えていなんですが、
は?とか、はい?とか言ったかもしれません。
とにかく、焦ったり、逃げたり、あわてたりしたらおしまいだ、
と思ったので、
できるだけ平然とした様子で鍵を回して、
家の中に入ってからドアを閉め、すぐに
ガチャリ!、と鍵をかけました。

その日も、家には誰もいなかったので、
私は、おそろしくておそろしくて、
部屋のベッドに入って一人で震えていました。

しばらく、
キンコン、キンコン、

キンコーン!!

と、チャイムを鳴らす音が聞こえていました。

それから、三十分くらいたつと、
諦めたのか、静かになりました。

私は、家中の窓を確かめてまわって、
鍵が開いていないことを確認しました。
そして、すべてのカーテンを閉めました。

しばらくすると、親が帰ってきたので、
私は、あったことを話すと、
親は笑って
「きっと地下室に用事があって、
こわいから一緒に来て欲しかっただけじゃないの~?」と
呑気に言い放ちました。

ええいこの親は
子供が連れ込まれて殺されるところだったかもしれないのに、
なに笑ってるんだ!!と心底思いました。

親は、
それはきっとマンションの男の子で、
私のことを知っていて、
地下室に用事があって、そんなことを言ったのだろう、
ということにしてしまいました。

たしかに、マンションに地下室があることを知っていることを
考えると、マンションに住む男の子だったのかもしれません。
しかし、
仮に、地下室に何か用事があって困っていたとしても、
まったく話したこともない中学生相手に、
「一緒に地下室きてくれませんか。」なんて普通、言うでしょうか?
それも、理由も言わずに、突然…。

この恐怖の「重大さ」を
親はまったくわかってくれませんでした。


今日は、生きた人間の怖い話でした。


今は、私は大人なので、
深夜でも平気でフラフラ出歩いたりするように
なりました。

で、それを見て親は、いつも
「危ないからやめなさい! 変な人がいたらどうするの!」と
言います。

しかし、実際、深夜の方が、
日中に比べると、変な人が少ないような気がするのです。
どうも、明るくて、ポカポカしてる良い陽気の春の日中なんかが、
いちばん変な人が多いかな、という気がするのですが。

深夜の河原とか、
もしくは真冬の吹雪の日とか、
そういうときに「これは変だ」と思う人を見たことがありません。
一番危険なのは日中かな、
という気もするんですが……。

しかし、深夜の誰もいない河原に
たまたまムシャクシャした人が来ていて、
たまたまナイフを持っていて、
そして、たまたま私がいて、
それを見たその人が、
無差別に、グサリ、とやってしまえ、と
思った場合は大変危険ですが。
もしくは、
真夜中に土の中に盗んだ金貨を埋めている犯人を
目撃してしまった場合も危険です。

なので、やはり深夜も気をつけた方が良いでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

こびとのちいさなみせMagasin Lilli