LA SIESTE

2016年10月15日土曜日

巨植物妖精譚 fig2.制作中!

巨植物妖精譚公式サイト ハロウィン期間中!


巨植物妖精譚」二話目、だいぶ背景入ってきました。
…といっても50ページ以上あるのでまだまだなんですが(^^)。





今回は「水鬼」という危険な妖精(シー)が棲む湖が出てくるので
その背景に四苦八苦しています。

一応、モデルは支笏湖にしようと思っているのですが、
(といっても支笏湖は氷林鹿の家から車で二時間くらいかかる
かなり遠くになるので、話の中では歩いて行ける距離のもっと小さな湖という
ことになってるのであくまでモデルなんですが。)
湖沿いのイメージラフがなかなか決まらずに苦しんでいます。

でも、それ以外は、かなり進んできた感じなので、作業が楽しくなってきました。
一話の制作に比べて、
心身共にこの作品の世界にやっと、馴染んできたかな、と思います。

正直に告白してしまいますと、
一話を制作しているとき、
子供のときに持っていた感性…、
不可思議なものに対する興味や好奇心、それから、
人間の世界ではない向こう側の「イノセント」世界を、
大人になった私が「描く」ことは、
もう無理ではないか。
と思いました。

というのも、私には、
成長するにしたがって、
子供の頃に持っていた感性を、どんどん失っていっている、
という強い喪失感があって、

「もう私は大人の身体になってしまったんじゃないのかな。」

「もう不可思議な世界や生き物にわくわくしたり夢中になったり
できないんじゃないのかな。」

と思い、とても悲しくなりました。

しかし、
この作品を描く作業をしているうち、
ほんの少しづつなんですが、
昔、持っていた感性に近い感覚を、思い出してきたんです。

中でも、印象深いのが
取材写真を撮りに森の奥へ行った時のことでした。

ものすごくたくさん歩いたはずなのに、
家に帰ってきて、ドアに鍵差し込んだとき、
全然疲れがない、ということに気付いてびっくりしました。
それに、
一人で誰もいない森の奥を歩いているのに、
全然「寂しい」という感じがないんです。
それは、すごく奇妙な感覚だったんですが、
よく考えると、森っていうのは
何千万、何億という数の生き物に囲まれた場所なんだな、
って気付いて、
そうか、だから森の中って
一人なのに寂しくない奇妙な感覚になるんだな、と
納得したりもしました。

そうやって森や、紙の上の妖精たちと向き合ううちに、
少しづつ、彼らの世界に気持ちが馴染んできたのです。



私は山に入ったときに、
よく、気に入ったものを持ち帰ってきたりします。

でも、それが「美しいもの」であればあるほど、
人間の世界では半日も生きられません。
たいてい、朝起きると、
ミイラみたいに萎んで小さく縮んでしまっています。

その様を見ると、森の中っていうのはホントに
「イノセント」世界だな、と思います。

その様は私の心も同じことで、
山を下りて人間の世界に戻っていつも通りに暮らすうち、
森の中を歩いていたときの感覚は死んでしまいます。

山を離れては生きていけない「彼ら」と同じく、
心の「イノセント」部分もまた、
森から離れては死んでしまうということ。

それなので、
この作品に関わっている間は、
できるだけ、「彼ら」の世界によく通うことにしよう、
と思っております。





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